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敷地と向き合う

会社案内

場所の声を聴く

 住まいのご要望をお伺いした上でまずはその敷地にじっくり立ちます。
 そして近隣の家並み周囲の風景、風や光や音を含め、その場所をじっくりと時間をかけて観察します。
 するとぼんやりと、そのご家族のあたたかな家のイメージが浮かんできます。家の入りや間取りを決めるゾーニングという作業に取り掛かるにあたり、私達は常に、この最初の場所が教えてくれたイメージを大切にしています。
 なぜならその場所が教えてくれる、「場所の声」を聴き、敷地とそこに建つ住まいの関係性をテーマとして練り上げることで、コンセプトが明確になり、一本筋が通った家になると信じているからです。

敷地を読む設計

 お客様からのご要望、例えば「対面式のキッチン」「六帖の和室」など住宅のパーツを組み合わせただけのパズルのようなプランニングは本来の設計ではありません。細部にわたるご要望は詳細設計を進めていく上では重要ですが、私たちの役割はお客様が気づかない大きな視点から物を見ること、バランスをとることです。

・どのようなアプローチで家の中へ導くか
・一番居心地の良さそうな場所はどこか
・そこに座ったとき視線の先に何が見えるか
・借景ができるか
・光が差し込む場所や風の通り道はどこか
・陽あたりの悪い場所に何のスペースを持ってくるか 等々

 私たちが敷地に立って五感で感じとることは非常に多彩です。
 家の骨格やアウトラインを決める最も重要な「最初の視点」。
 まずは俯瞰的な視点に立って自由な着想のもとに設計を始めると、居心地のよい豊かな空間が生まれると私たちは考えます。

建築士と一緒に土地を探す

 どのような暮らし方をしたいか、と同じくらい重要なのが「どの土地に建てるか」ということ。
 敷地によって建物の設計は大きく変わります。

-「気になる物件があるが、この土地にどんな家が建てられますか?」
-「陽あたりが悪そうだが場所は気に入っている。設計で何とかなりますか?」
-「変形している土地で高低差もあるが、大丈夫ですか?費用が余分にかかる?」
-「平屋にしたいが、この土地でも広さと陽あたりは大丈夫ですか?」
-「住宅街で南も東も西も二階建てが建っている。暗くないですか?」

 私たち建築士が現地を見るだけでお答えできることがたくさんあります。
 土地探しのお手伝いや、土地購入のご相談も承っておりますので、遠慮なく、お気軽にお声掛けください。

難しい敷地も見方を変えれば魅力的に

 狭小地、変形地、崖地、旗竿地など、一見して厳しい設計条件の土地でも、少し見方を変えてみるとデメリットと思われる要素をプラスの方向へ活かすことができる場合もあります。そこには、私たち設計事務所としての自由な発想、俯瞰的なものの捉え方、知識や技術に基づく設計力が求められます。

Case1; 変形地
不規則な並びの隣家に三方を囲まれた変形地。ちょうど真ん中がくびれた形で、四角い建物を配置しようとすると縦長になってしまい周囲に広い庭が残るだけ。逆に、その「くびれ」を活かして前後にずらしたようなゾーニングにすることにより、道路に対して正対せずに開放できる気持ちのよい空間となりました。空いたスペースにもそれぞれ意味を持たせ、借景も兼ねた中庭や視線を遮る物干し場としています。

「清拍(せいはく)の家」


Case2 ; 準防火地域(主に都心部)
火災の延焼を抑えるために、郊外よりも防火に関する規制が大変厳しくなっているため、一般的には「外壁や軒裏に木を使えない」と理解されている方が多いのですが、実はきちんと設計すれば可能です。木材の特性を理解し、外壁、軒裏、開口部など部位ごとに規定されている基準を細かくクリアするよう設計した上で、正しく施工を行う必要があります。

「ギャラリーそれから」