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光と風の設計

会社案内

風の通り道をつくる

「この家、気持ちいいね」------

 住む人、訪れる人がそう感じる家は、風が心地よく抜けている家です。なおかつ空間がのびやかで、ほどよく光が射し込み、明るさのある家です。とりわけ夏の心地よさ=涼を得る近道が、「通風」です。毎秒一メートルの風が吹くことで、体感温度は一℃下がるといいますが、絶えずそよ風が吹いているレベルがもっとも心地いいといわれます。そして、そうした「そよ風」を意図的につくるためには、いくつかのポイントがあります。
 まず、季節の風向きを知ることが大切です。その上で風がすみずみに行き渡るよう、家の中に風の通り道をつくること。風は、その地域によって、風向きも風速も異なりますから、風の特性に合わせた「窓」の配置であることが重要です。ごく一般的に日本では、風上は南にあることが多いようですが、南北だけでなく、東西にも窓を設けると風量は四割増となり、さらに対角線上や高いところ、低いところにも開口部を設定すると、空気は淀まずに家じゅうに気持ちよく渡っていきます。ただし開口部が多いほど、冬、熱も逃げやすくなりますから、ここでも「バランス」がカギになります。最近「シックハウス」という言葉をよく耳にするようになり、それと同様に「換気」が注目されるようになりましたが、そうした意味でも新鮮な空気を運び入れ、室内の空気を清浄に保つ風、そして、夏には湿気や熱を持ち去ってくれる風をいかに日々の味方につけるか。そのためのきちんとした通風計画を立てることが重要です。

光の量をコントロールする

 「窓」は通風のほかに、住まいの「光」をコントロールするという役割も担っています。太陽の光があふれる家は、明るく健康的な家であるといえますが、均一に明るいだけの部屋は、決して快適ではありません。とくに日本人は、陰影を好む民族ですから、明るさと翳りを内包した、明暗のリズムがあってこその明るさが好ましいといえます。さらに言えば、室内空間における開いた部分と閉じた部分、つまり窓と壁のバランスも「居心地」という点から見て、無視できない問題です。しかも開口部の大きい家は、夏の強い陽射しがはいり込み、また、冬、陽が射さないときには、逆に室内の熱が窓から逃げていくという問題も抱えがちです。ひと言でいうならば、光の採り込み方は、部屋に応じて設計すべきであるというのが、私たちの基本的な考え方です。たとえば、リビング、ダイニングはできるだけ明るく、和室、寝室は落ち着きのある明るさなど、空間の広さ、目的、機能によって適切な明度があり、トイレのように採光よりもむしろ換気を主として考えるべき場所もあります。ちなみに夏の陽射しを遮る工夫の一つとして、サン工房では、庭の計画も合わせてご提案しています。