住まいの歴史
11月に入り、かなり朝晩冷え込むようになってきましたね。先日、衣替えと同時に炬燵を出しました。
炬燵に入ってみかんを食べ、窓から入ってくる日の光に当たりながらウトウトするこの季節が私は一番好きです。
こうしていると、子供の頃祖父がみかんを切って庭の木に挿し食べにくるメジロを一緒に見るのが日課だったのを思い出します。
人類が家というものを建て始めたのは最初は風雨をしのぐため・外敵から身や作物を守るのが主な理由でしたが、時代が流れるにつれて文化が発達し、より良い暮らしにする為に構造だけでなく意匠にも工夫が施され、庭なども併せて考えられるようになりました。
それはきっと、ただ安全に住めるだけではなく家の中にも楽しさを見つけたいという先人達の思いがあったのだと思います。
現代はどうでしょうか?地球温暖化が進み、夏の暑さ・寒さが顕著になり、異常気象がたくさん発生するようになりました。
住宅においても耐久性や省エネ、空き家の削減対策としてリフォーム・リノベーションが重視されるようになりました。
今まさに、新しい時代に差し掛かっています。
今の環境に合わせた改善を行った上で、いいところは伸ばしていく。意匠・温熱・構造 全てがよく考慮するのが大切だと私は思います。
大人になった時に家での楽しかった情景が思い出せるように、その環境を守れるような家づくりをしていきたいです。
竹内花織