刻む 紡ぐ
先週の設計者ブログで好きな絵本を紹介していたので、
こちら↓↓
『つみきのいえ』です。
水に沈んでいくまちで、 ひとり暮らしているおじいさんのおはなし。
加藤久仁生さん監督の短編アニメーションが原作で、 それがリメイクされて絵本になったものです。
話題になった作品ですので、ご存知の方も多いかもしれませんね。
おはなしの中では、 おじいさんが家で過ごした家族との思い出が描かれていて、 その思い出たちに心がほっこり。そして、ジーンときます。
***
わたしたちは日々を暮らしていく中で、多くの時間を”建物” の中で過ごしています。
学校や職場、そして我が家など、、。
そんな多くの時間を過ごす”建物”をつくる立場にいる今、
その” 建物”では多くの思い出が刻まれてほしいな、なんて思います。
その”
そして多くの思い出が刻まれた建物は、 きっと多くの人に愛されて、永く使い続けられるように修復・ リフォームしながら思い出を紡いで、 繋げてくれるのではないかと思います。
『つみきのいえ』のように新しい建物を上に上に積み上げていくことは 難しいけれど、永く使い続けられる丈夫な建物をつくったり、 それを修復・リフォームしていくことはできると思います。
たくさんの思い出を刻み、 紡いでいく建物がまちに増えたら、素敵でしょうね。
そんな建築に携わっていたいと強く思います。
藤井南帆