木造建築で使われる道具で指矩(さしがね)というものがあります。
指矩とは、L字型の物差しで材料にしるしを書いたり直角を調べたり、
勾配を求めたりと様々な使用方法があり「指矩一つで家が建てられる」と言われるほど
万能な道具です。
.
そんな指矩を用いて構造の実形を求める 【規矩術】(きくじゅつ)というものがあります。
指矩を巧みに使い複雑な構造を作り上げるにはこの規矩術を深く学ぶ必要があります。
一人前の大工になりより高度な技術を求めるためにこの規矩術を
しっかりと学んでいきたいと思います。
.
野嶋啓人