木は長生きを再認識

築100年を超えるような家、逆に言うと100年以上前からそこに存在し続けているという木造住宅のお建て替えに携わらせていただくというのは、身の引き締まる思いがします。

以前インスタのワークスにも取り上げましたが、民家で155年です。
文久元年に建てられ、源治、慶応、明治、大正、昭和、平成、令和と8回元号が変わっていました。

樹木の高さも一般家庭ではなかなか経験できないサイズまで成長していました。先々のメンテナンスの事も考慮し、庭木と家の距離感による、日照や風の通り道も考慮して互いに良い環境が保たれれば、木の家は人よりも長生きします。

その結果、人も家によって長生きさせてもらえているのではないのか、とも思いました。新たな外観も、先代の建物をオマージュさせていただき、一文字のいぶし瓦を切妻屋根で葺いています。完成がとても楽しみです。

夏目通宗