居心地

先日、とある飲食店に入り席を選ぼうとしたとき、店内を見渡して「席がない！！」と思ったことがありました。

お店はすいている時間帯で空席はいくつもあるのですが、”座りたい”と思う席がなかったのです。

そう思いながらも選んだ席はやはりどこか落ち着かなくて、予定よりも早めにお店を出てしまいました。

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皆さんにも似たような経験はありませんか？

一人で、または複数人で飲食店に入り、「お好きな席へどうぞ」と言われ席を選ぶ。
その時に、どこが良いかな～と考えますよね。

この、”どこが良いかな～”
皆さんは何を基準に選んでいますか？

わたしの場合は 居心地の良さ です。

ここなら落ち着いて食事や会話を楽しめそう、ここならゆっくりできそう、などと考えたり、
一人のときであれば、他のお客様が気にならず適度な距離を保てるところ、壁際や角の方を選びがちです。

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お店や公共施設の場合、コンセプトやターゲットにもよりますが不特定多数の人が訪れるため、あらゆる人にとって居心地の良い空間である必要があると思います。

住宅の場合はもちろん、住まい手にとって居心地の良い空間でなければなりませんが、その居心地の良さも住まい手によってそれぞれ違うと思います。

そう思うと、先日の飲食店も誰かにとっては居心地の良い空間であったのかも、、
いろんな居心地の良さを体験し追求し、提案できる設計士でありたいと思います。

皆さんにとって居心地の良い空間はどんな空間ですか？
ぜひ聞かせてください。

ちなみにわたしが居心地が良いと感じる空間は、外の木々や空は見えるものの、窓辺ではなく少し離れたところ。
できれば壁際の、少し籠り感のあるところです。

藤井 南帆