あらためて思う。「居心地の良い家」

近年頻発する自然災害や気候変動などの影響により、
家にはより高い省エネ性能や
耐震性能、防災性能が求められるようになってきました。
この流れの中で、社会のニーズを満たすため
日々進歩し続ける技術を取り入れながら、
家を進化させていきたいと思います。

ただ一方で
「人の住む家として、本当にこれだけ満たしておけば良いのか?」
設計者として、正直そんな想いが常にあります。

忘れてはいけないとても大事なこと。
「家の居心地」について
あらためて考え直してみたいと思います。

そのとっかかりとして、
過去の設計資料から自分が居心地が良いと感じた空間を
引っ張り出してみました。

身体に溜まった悪いものが抜けていきますね。

朝はこのくらいの明るさがちょうど良いと思います。

場所ごとの陰影のつけ方が居心地の良さをつくっていると思います。

思考を邪魔しない空間になっていると思います。

家と外をつなぐ玄関にはこのくらいの優しさがあって良いと思います。

光と影をちゃんと受けられる床壁天井が家には必要です。

元気よく出かけられそうな玄関。気配りと明るさがちょうど良いと思います。

「居心地が良い」空間には、
「居心地の良さ」の理解と
きめ細かい設計、丁寧な施工が必要です。
まだまだ勉強し続ける価値があると思います。
感性を刺激し続けないといけませんね。

設計 大西等