その昔、「うとう坂」「歌う坂」と呼ばれていた坂のある住宅地に完成した「うたう坂の家」。ファサードの軒高を低く抑えたことで、日本家屋らしい落ち着いた佇まいが生まれ、加えて、植栽を施した趣ある外構を整えたことで、街路樹の樹影が美しい街並みにしっくりと馴染んでいます。また、近接する南側住戸からの視線に配慮し、南側はあえて敷地いっぱいまで寄せ、開口部を設けず、南東や南西からの採光を考慮した建物形状としています。周囲を隣戸に囲まれながらも、くつろぎと楽しさに満ちた暮らしを謳歌できる家ができました。