初心を忘れずに
以前のブログ、「住み継ぐ・思いを継ぐ」でお話しさせて頂いた実家の改修工事が完了し、久々に寄ったところ引越しを少しずつ始めていました。
廊下の多かった間取りを変えて、個々にあった部屋が一体化されてとても広くなっていました。
自分の部屋がはじめてできた弟妹も嬉しい様で、部屋に何を置こうか毎日考えているそうです。
祖父の大工小屋も解体されて面影はほとんどなくなりましたが、和室は当時のままで懐かしさも残しつつ、生活で不便だったところが解消された様でみんな嬉しそうでした。
家づくりは人生で何度もできることではありません。
だからこそ何から始めればよいのか分かりにくく不安な事もたくさんあるかと思います。
不安を取り除き、いままでどんな暮らしをしてきたか、これからどんな暮らしをしていきたいか、一緒に考えて創り上げていくのが私たちに出来る事ではないかと考えております。
そしてそれは設計だけでできることではなく、職人さんなどの作り手がいてこそ成り立ちます。
子供の頃から建築の仕事に携わる家族を間近で見てきたことは、とても貴重な経験だったと改めて感じました。
あの日の事を忘れずにこれからも日々精進していきたいです。
竹内花織