そこでの生活を思い浮かべながら
なんの作業をしているところでしょうか?
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答えは【コンクリート土間の洗出し作業】です。
コンクリート土間は打設後、鏝で表面押さえ化粧面としたり(金鏝仕上げ)、または別の仕上げを施す(タイルや左官)などがありますが、今回は表面を滑り止めも兼ねながら、ザラっとした素朴な表情にしたく、洗出し仕上げを選択しました。
作業はこの様な感じで進められます。
打設後、コンクリート表面の硬化を遅らせる遅延剤を散布し、数時間蒸発しない様に養生。
その後、散水しながらブラシで表面を削り落としてゆきます。
作業を繰り返しながら、内部の石の見え方の良い塩梅を見極めます。
ブラシでの洗出し作業を繰り返すこと2時間。
このように仕上がりました。
時間と根気との勝負の作業ですので、今回は私自身も作業に加わりました。
自ら職方達と作業することで、会話の中から次へのヒントにつながることも生まれますし、何より出来上がったモノに対して愛着が沸きます。
今回の土間は庭と同じレベル(高さ)となり、庭へと繋がる縁台替わりであり、泥はねを防ぐ犬走であり、物干場でもあり、ご近所さんとのコミュニケーションの場であり、【生活の器】となる場所です。
そんなお客様の生活を思い浮かべながら作業させていただきました。
上島の家【#01 建築計画】
杉浦和寛
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