紆余
4月30日(日)に見学会を開催させていただきます「日々をしたたむ家」
出来上がるまでの紆余曲折を振り返りたいと思います。
通りがかりで気になったので、とサン工房の展示場にお立ち寄りくださったのが最初のご縁でした。
掛川で土地をお探しとのことで、ご希望の条件を伺い、良さそうな土地があれば現地に足を運んでご紹介する、というキャッチボールが数カ月つづきました。
それでもなかなか、理想の土地は見つかりません。
そんな中、とある見学会にお越し頂いた際に「この土地はどうでしょうか」と資料をお持ちくださいました。よい土地はすぐに買い手がつきますので、素早い判断が必要です。その判断材料になればと、見学会後に現地へ向かい、その日の夜に土地についての所見をお送りしました。
無事に土地が決まり、いよいよ住まいのご提案です。こちらはご提案に至らなかった別のプラン。駐車計画や空地の有効活用といった点で満足のいくプランとならず、日の目を見ることはありませんでした。
ご提案にあたっては、スタッフみんなで意見を出し合いより良い住まいを検討します。沢山の書き込みをプランに盛り込んで、ご提案の日を迎えました。
(決定したプランについてはこちらをご覧ください)
プラン提案の後、設計委託のご契約を経て実施設計に入ります。こちらは「セパレートキッチンも気になっています」ということで書いた別プラン。食器を洗う時に孤独にならないように、いやいや食洗機を入れるからその心配はないよね。といろいろ話し合った末に、当初のL型キッチン+作業台の形に落ち着きました。
その他、「LDKの照明は間接照明でなくてもいいかな」ということでダウンライトのパースを書き、やはり間接照明にしましょうとお話をしたり
「書斎に収納を増やしたい」というご要望をきっかけに、設計スタッフで話し合いの末、木に包まれた空間をご提案したり
ここにあるすべてはそのまま形にはなりませんでしたが、こうしてお客さん、設計、スタッフと多くの人が頭を悩ませ、意見を出し合う時間があってこそ、その人らしい住まいが出来上がるのだと思います。
たくさんの分かれ道を経て、できあがった掛川のお住まい。
自分ならどうするかな?これは真似してみたいな。などと想いを巡らせつつ、ご体感いただけますと幸いです。
鈴木孝明