豪雨に備えて
先日、6月2日に市内では豪雨により冠水した地域もありました。
昨年9月の豪雨の被害の記憶もまだ新しい中での出来事で、被害のあった地域に住む方は不安な思いをされたと思います。
↑2022年9月被害の様子(馬込川氾らん)
↑2022年9月豪雨の際、南区高塚付近
昔は田畑が多く、農業用の水路が整備されていた場所でも、今は住宅が立ち並んで環境が変わった場所もあり、
川の整備が変化に適応していない場所もあるようです。
浜松市は地域ごと被害状況に合わせ10年の長期的な対策プランを設けるなど徐々に改善をしています。
熊本でも、令和2年7月に線状降水帯の長時間に渡る停滞により土砂災害が起こり、被害が拡大しました。
建築する場所は高台ばかりではなく、田畑を宅地に変える場合もあれば実家継ぐため、昔から住み馴れた場所へ戻る方など色々な状況があると思います。
大事なのは、ハザードマップなどを通して、被害の履歴や自分の住む場所のリスクを知ること、災害時の避難場所の把握、崖上や崖下にお住まいなら、早めの避難をしていただけたらと思います。
現在では、土地の売買の際に重要事項説明時に、水害ハザードマップの提示をし敷地の位置について記載されているものを用いて、リスクについて説明が義務化されています。
自然災害ですので安全の確保や整備までは時間がかかるのは仕方ないですが、
建築という動くことのできないものに関わりながら、少しでもリスクについての説明とその土地の範囲とご予算の中で、
対策を提案することは、私たちにもできることだと思いますので、慎重に進めていきたいです。
雨の多い時期になりますが、浜松市がハザードマップを細かくまとめておりますので、
ご興味のある方はこちらからご覧ください。
山口江梨子