気密測定
気密性とは、ザックリ言うと『どれだけ隙間があるか?』ということ。
住宅で気密性を高めると、、、
①隙間風が無いので、室内温度ムラが少なくなり、冷暖房の効きも向上する。
②不要な隙間が無いので、換気が計画的にでき、室内で発生する臭いや湿気、汚れた空気を排出しやすくする。
③隙間からの外気の進入が無いので、結露やカビの抑制。
、、、こんな効果が期待されます。
例えば、冬場にセーター一枚で出かけると隙間風が寒く感じますが、コートを羽織ると隙間風が遮断され暖かく感じます。
セーターが断熱材、コートが気密素材とイメージすると分かりやすいかもしれません。
気密の測定は、完成時に行うことが基本ですが、【中間測定】といわれる、施工途中の測定がより大切です。
完成時の測定では数値はあくまで結果となりますが、中間測定では、測定を行いながら予期せぬ隙間を潰していくことができます。
サン工房では、この気密性の測定を自社で行っています。
測定回数に制限がないので、納得ゆくまで検証しながら測定ができます。
ただ、やみくもに隙間を無くせば良いというものでもありません。
断熱材の種類によっては、素材の通気性、透湿性能を殺してしまうこともあります。
また、建物性能は上げながらも、季節の良い時期にはソトと繋がる建築、自然の恵みを活かす建築であることが大前提だと考えます。
多角的に物事を見極めながら、住まい手に沿った最適解をご提案できればと思います。
杉浦和寛