庭師の仕事と建築士の仕事

住まいの居心地を良くするためには、外部慕自然との関係性を考慮することも、とても大切であると考えます。

設計段階から庭のイメージを描くのはもちろんのことですが実際に作庭の作業をしていく中でも、より良い庭になるように様々なことを考えます。

例えば、内部から外部への奥行が感じられるように塀の高さを調整したり、樹木や石を仮に据えて見てバランスを見たりします。

また、内部から見ることと、外部から見られることの両方のバランスを調整しながら進めていくのです。

庭師には素材や自然に対する知識と樹木の健康管理や完成後の剪定など、メンテナンスの技術も必要になります。

四季折々変化する日本の美しい庭は住む人の心を豊かにし居心地の良い空間を演出してくれます。

建築士も同様に日本の家をつくる際には庭師と同様に庭づくりを進めていきます。

松井進