景観を重視した建物
東京 表参道の景観を重視した地上3階のこの建物(表参道ヒルズ)は安藤忠雄さんが設計された商業施設です。
おおよそ100年前は、同じ場所に竣工した3階建てのアパートがこの地域の低層建築先駆けとして皆さんに親しまれていたそうです。
写真の向かって右手側にある少し異質な雰囲気の建物は、当時あったアパート一棟を新たに再現しており、当時をよく知っている方々にとっては懐かしい風景となっているのではないでしょうか。
沿道から見た外観は3階建てなのですが施設の中に入ってみますと地下3階まであるので合計で6階建ての建物になっており、外観と屋内の違いに少し戸惑うような感覚がありました。
ショッピングモールを歩いているとその通路のほとんどが緩やかな傾斜状になっていて、この傾斜は何故かな?と思っておりましたが、建物の説明書きには施設が面する表参道の傾斜に合わせて屋内通路の角度を計画しているとありました。
この建物内を歩き回りながら設計のこだわりを実体験できて、とても楽しい1日になりました。
鈴木 清澄