建具の交換

先日、オーナー様から建具交換の依頼を受けました。
築90年の歴史ある家を改修させて頂いた家の敷地内ある、祠(ほこら)の建具の交換です。

現代ではおそらく地神様にあたる建物ですが、この祠の正面には鳥居があり、手水鉢(口をすすぐ為の石の器)も現存しています。古くから、お施主様だけでなく地域の方に守られてきたことが感じられます。歴史ある建物をきちんと手入れし、後世に残していくことは大切なことであり、そのような仕事を私たちに任せて頂けることはとても光栄に思います。

そして、難しく見えるしごとも難なくこなす職人にも感服させられます。
現代では建具に限らず建設業の人手不足、高齢化が顕著に表れており、作業小屋や専用工具・機械を持つ職人は減少傾向にあります。

技術の進歩に伴い、少ない工具や専門的な技術を用いずつくることができる建物も開発されています。

「日本の家をつくる」を標榜する私たちは、日本建築の伝統技術、職人を後世に残していく勤めもあるのではないかと思います。

増田光