休日で得たもの
今年はゴールデンウィークも、自宅で過ごされた方が多かったことと思います。この機会にわが家も1日かけて掃除や模様替えがができました。
居心地が良いと感じる要素とはなんだろうと改めて考えてみたのですが、まず整然と片付いていること。
何も置かないということではなく、必要な場所に必要なものがあり、取りにいくのに無理がない(ストレスがないこと)。
開口部から外の情報が入ってくること。
その情報が音、風、光、緑など不快に感じないものであること。
家具のサイズと残った空間の広さが広すぎず、狭すぎないこと。
家族が歩いてまわってもぶつからないなど。
床が足でふれて、寝転んで、心地よいこと。
寝転んでみると床にすり寄ってみたくなるような気持ちよさがあること。
日中は照明に頼らず、全部が明るいより、いろいろな明るさの場所があること。
夜になれば、ただ明るいということではなく、本を読む手元が明るくなったり、音楽と灯りの雰囲気にぴったり気持ちが合っていたり、食卓は暖かく見え、適度に照らされていること。
そして、絵や、花を飾ったり、お気に入りの小物などを置く、しつらえる場所があること。
室内に景色を作ること。
そんなことが居心地に関わっていると再認識しました。
自分の気持ちとじっくり向き合って、素材を選んだり、一日の時間の流れを感じたりすることは、感覚を養っていくことでもあり、設計においても空間と気持ちが合っているかどうかをしっかり感じとりたいと思いました。
一人ではできなくても、夫婦単位なら家具も移動できましたし、とても有意義な時間となりました。ここをもっとこうしたいよね、という目標も定まり、夏休みに実行予定です。
山口江梨子