図面の寸法、現場の寸法
先日、お客様と持込家具についてお話しした際、図面上に表記されているので大丈夫だと思うが本当に部屋に入るか心配との御相談がありました。
そこで現在の部屋の広さを測った後現場の広さを測り、その様子を一緒に見て頂きました。実際に見ることでお客様もこれなら入ると安心して頂けたようです。
このように図面の寸法と現場の寸法を設計者とお客様で摺合せを行い、ギャップを減らすことを大切にしています。感覚というのは人によってそれぞれ異なります。この感覚が違うと図面上では数字で表記されてくるのでお互い同じ認識を持てるのですが、それが現場になると思っていたよりも短い・長い、あるいは低い・高いと感じてしまうのです。
寸法以外にも音や色彩、明るさに関する感覚も同じことが言えると思います。
「相手の立場になって考える」言葉にするのは簡単ですがなかなか難しいものです。しかし、たくさん検討し、話し合ってできた家はきっと居心地が良く、愛着のあるものになると思います。
これからも良い家づくりの為には何ができるか日々検討しようと思います。
竹内花織