チームで設計する
設計は孤独な作業です。
何もない真っ白な紙の上で、敷地の情報やお客様のご要望などを基に暮らしをつつむ建物をつくり上げる。大きなイメージから細部へ。細部の検討からまた大きなイメージの修正へ。間取りの検討と高さの検討。平面と外観形状とを行ったり来たり。大まかにまとまった段階で、少し離れて冷静に見直して、修正する。
そして時には、全部捨てて0からやり直す。
そうやって、徐々に徐々に形が出来てきて、最終的には細部まで磨きを掛けて、お客様に見て頂ける状態に仕上げる。
これらは個人の脳内での作業のため、思考の範囲には限界があります。
設計者も人間なので、知識や経験、価値観には設計者それぞれに凸凹もあります。そして、時々の感情にも左右されることもあります。
故に、設計の質を高めるためには、より多くの目で、より多くの脳で考え、感情や思い込み、アイデアへの固執を捨て、冷静に、より客観的に考えることが大切です。
サン工房では、8名の設計スタッフ、現場のスタッフやサポートスタッフに各自がつくり上げた設計図を晒して、より良いご提案をお客様に提供できるよう日々、喧々諤々、チームでの設計を行っています。
そして、孤独な設計作業は時にマイナス思考に陥ることもあります。
そんな状態では、お客様の幸せな暮らしをつつむ良い家の設計はできません。
そんな時には、仲間からの?咤激励や仲間が頑張っている姿を見て、自信や勇気をもらい、心機一転、あらたにお客様の家と向かい合います。しびれる指摘を謙虚に受け止め、よりお客様に喜んで頂ける家づくりを目指してこれからも、仲間と共に脳に汗かき、サン工房というチームで良い家の設計に励んでいきたいと思います。
大西等