離れて暮らす家族の為に

築40年の家のリフォーム工事が完成しました。
この家で育った2人のお子様が離れて暮らしており、現在はご夫婦2人暮らしです。初めてお会いしてから完成まで約1年半、間取りや仕様だけでなく、家族のこと、将来のこと、趣味や嗜好等、お施主様ご夫婦といろいろなことをお話ししました。
傷んでいる部分は修繕し、2人で暮らすために間取りを見直し、予算内で何ができるかあれこれ検討しましたが、一貫して変わらなかったのは「子供たちを気持ちよく迎えられる家にしたい」というお施主様の想いです。工事中には遠方に住むお子様にも来ていただき、どのようにしたら良いか意見を聞いている様子が印象的でした。
私自身も高校を卒業してから家を出て、それからは年に数回しか親と顔を合わせない生活を続けています。コロナ禍になってからはさらに接点も減り、たまに連絡をとる程度になってしまいました。「家族に会いたくても会えない。」そんな言葉も毎日のように目にするようになりました。
家と家族は切っても切れない関係です。
元の日常を願い「家族をつなぐ家づくり」を続けていきたいと思います。

増田光

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