自問と信念

昨日、建築家中村好文さんのトークイベントをzoomで拝見しました。
愛嬌あふれる人柄が魅力的な方で、一息つきたい時やぐっすり眠りたい時には
著書を数ページめくることが日課になっています。

テーマは「図面から学んだこと、図面で伝えたいこと」
図面から学ぶ際には、設計の工夫や意図を読み取り”自分ならどうする?と自問する”こと。
設計の際には、そうして培った自分のモノサシを基に、”意図と確信、信念を持って伝える”こと。
それが学び、伝えるときに大切なことだと受け止めました。

お話を伺いながら思い返したのは、著書でよく目にする”所帯染みた”という言葉です。住む方の日々の生活に想いを馳せ、それを少しでも心地よいものにしたいと想う。
そうした想いが根底にあってこそ、”自分ならどうする?”の答えとなり”意図と確信、信念”になっていくのだとにこやかに話す中村さんを眺めながら感じました。

そのためにも、まずは自分自身が生活者であることが大切だと、イベントを見終えた後にはリビングのあれこれを片付けてみたり、もっとキッチンに立たなくてはと思ったり。

日頃からそうした想いを大切にしながら、設計においては、自問すること、信念を持ち、伝えることを忘れずにいたいと思います。

鈴木孝明

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