周辺環境に似合う家

住まいの設計をさせて頂くに際には、大切にしていることが幾つかございます、
その一つには建築地の周辺を見渡し、
その環境に似合う住まいの設計をご提案させて頂くことです。 

例えば豊かな自然に囲まれている環境で設計させて頂く場合はその風景に
馴染むようなお家の佇まいや外壁の仕上げの素材は何が似合いそうかと慎重に検討し
ご提案させて頂くように心がけております、

なぜなら一軒だけが周辺環境に上手く馴染めずに浮き立って見えてしまえば
住まい手が違和感を感じてしまうと思うからです。


具体的な例として

↓ こちらの建築地は敷地全体が写真奥側から手前側に緩やかに傾斜しております。




この敷地の形状を活かすように造成も緩やかに傾斜するように計画させて頂きました。
お家の外観は写真の奥側の屋根は一段高く、手前側は一段屋根が低くなるように
設計させて頂くことで全体的に緩やかに傾斜している周辺状況に合わせることで環境に
溶け込む自然な佇まいにさせて頂く事ができたのではと思います。

また市街地に建つ場合では同じような形の敷地が並んでいるように見える分譲地でも、
じっくりと観察していけば同じ敷地ではなく何かしらの特徴があると考えております。
その特徴を活かしながら家造りの計画が出来ると環境に似合う住まいになると思います。

そして一軒一軒の住まいはその街の風景をも作り出して行くと考えております。

街並みに上手く溶け込みながらも
我が家ならではの素敵な住まいを設計する事で
結果的にその街の風景の良さに繋がると思います。
さらに 我が家・我が街の愛着へと繋がって行けば、私はとても嬉しいです。 


鈴木 清澄