構造設計・耐震等級

『耐震の最高等級3取得と大開口を両立』

サン工房は全棟で構造計算(許容応力度計算)を行い、耐震の最高等級3を取得しています。専用ソフトによって構造計画をモデル化、耐力壁の数や配置の他、偏心率や剛性率といった建物全体の強度を整えます。この詳細設計により、地震に対する安全性と開放的な内部空間や大開口を両立しています。

『建物の構造だけでなく、それを支える基礎と地盤のトータルで強さを証明』

地震時の建物の揺れ具合(変位)は建物強度と地盤強度に影響されます。
建物荷重や地震荷重を考慮した基礎の設計、計画地の地盤調査による地耐力の確認を行い、必要に応じて地盤補強を施します。

出典:(一社)くまもと型住宅生産者連合会「耐震等級3のススメ」

省エネ設計・ZEHへの取組み

『ZEH水準以上の省エネ性能が標準』

全ての住宅は一次エネルギー消費量等級6(ZEH水準)を満たす設計をしています。一般の住宅に比べて断熱性能が高く、高効率な設備機器を導入しますので、光熱費も低く抑えられます。

ZEH公開目標

『電気代の節約と災害時のライフライン確保』

太陽光発電やエネファームなど創エネ設備を設置すると、エネルギー収支が実質ゼロ以下となるゼロエネ住宅(ZEH)になります。ZEH導入時は国や地方自治体の補助金を利用することができます。
そして太陽光発電に蓄電池を併用すれば、発電で蓄えた電力の夜間使用すなわち「電気の自給自足」が実現できます。蓄電池は停電時に電気が利用できることも大きなメリットであり、地震や台風のような災害後の“自宅避難”が可能になります。

断熱・気密・換気空調への取組み

『断熱、気密、換気、空調をトータルでデザインし、快適な室内環境を整えます。』

静岡県中西部の省エネ基準は「6地域」に区分されます。私たちは断熱性能等級5(ZEH水準)を最低レベルとしていますが、年間を通じた室内環境とライフサイクルコストのバランスから等級6(HEAT20G2)前後を推奨しています。また、気密性能についても独自の基準を設けています。

全棟で気密測定

「隙間面積=C値」として表現され、気密測定によってそれぞれの建物のC値を計測します。私たちは全ての家で施工中に気密測定を実施し、C値0.5前後を確保するよう気密施工を施しています。

『換気、空調で考える健康的な生活』

室内の快適性を保つためにも、効率的な換気計画が大切です。またエアコン等空調設備計画も室内の快適性に関わります。サン工房では温熱環境シミュレーションソフトを用いて、外気温の影響を考慮しつつ、それぞれの建物に適切な計画を行います。

換気
常に新鮮な空気を取り入れ、
室内環境をきれいに保つこと

第1種換気のメリットは熱交換システムによって外気を室内温度に近づけて取り込むことです。夏の暑さ、冬の寒さが軽減され空調機器の負荷の少ない計画ができます。第3種換気のメリットは導入コストとメンテナンス性。
空気の流れを考えた間取り、断熱、気密のトータルで適切な換気計画を行います。

全館空調、床下エアコン

「廊下や水廻りの室温もコントロールしたい」という方には全館空調や床下エアコンをお勧めします。年間を通してエアコン1~2台で家全体の室温を調整し、健康的な暮らしを実現します。空調機器と換気システムを組み合わせ、花粉やPM2.5を除去した空気を家全体で調和し循環させることも可能です。

遮音、防音
『“どんな暮らしをしたいか”設計士が音環境まで聞き取ります。』

家族の生活スタイルに合わせ、必要に応じて遮音効果のある断熱材や吸音材を使用し対策を講じています。また、楽器演奏の為の防音室やシアタールームには特殊な防音設計も行います

サン工房がつくる長期優良住宅

『全ての家で長期優良住宅認定を取得しています』

耐震や断熱性能の他、構造材の劣化対策、設備機器の維持管理計画、バリアフリー性を備え、長期にわたる維持保全計画が認定条件です。長期間良好な状態で住み続けられ、2世代、3世代と住み継ぐことのできる、資産価値の高い家づくりを実践しています。また税制優遇や補助金等が利用できる側面も持ち合わせています。

サン工房がつくる長期良住宅の4つの性能
1
丈夫
耐震等級3
極めて稀に発生する地震による力の1.5倍の力に対して倒壊、崩壊等しない程度の耐震性能を有していること。学校や避難場所などの施設に求められる耐震性能と同等。
2
省エネ
断熱等性能等級5
一次エネルギー消費量等級6(ZEH水準)
冷暖房負荷を軽減させるための断熱性が確保されていること。外皮計算という断熱性能を数値化する計算を行っており、認定基準以上の性能を確保しています。
また、冷暖房機器や給湯器、照明器具等は省エネ性能の高いものを採用し、ZEH水準のエネルギー消費量となるよう設計します。
3
長持ち
劣化対策等級3
通常想定される維持管理条件下で、3世代にわたり住宅の構造躯体が使用できること。
4
お手入れ
維持管理等級3
構造躯体に比べて耐用年数が短い、内装・設備について、清掃・点検・補修・更新を容易に行うために必要な措置が講じられていること。

木造建築による脱炭素への貢献、LCCM住宅

『総合木造建築業としてサン工房は取り組みます。』

日本の木造住宅の木材使用量は一戸当たり20~30㎥、全て杉材と仮定すると炭素固定量は3,925kg、二酸化炭素に換算すると約14トンとなります。すなわち、木造での建築行為そのものが二酸化炭素排出を抑制しており、温暖化防止や脱炭素社会に寄与しています。
またLCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)住宅は、家の建設から解体までのライフサイクル全ての過程において二酸化炭素排出量をマイナスにすることを基準としています。私たちは建築材料として木材を使用すること、長寿命でエネルギー消費の少ない住宅を建築すること、解体時には木材を再利用することで二酸化炭素排出量削減に配慮しています。