祖父が大工だったこともあり、物心がつくころから大工になろうと思っていました。
高校卒業後、訓練校へ1年通いサン工房に入社しました。
入社後は棟梁の下、現場で学んでいたのですがはじめは何をやっているのか？何のための作業なのかが分からず、がむしゃらに目の前の仕事をしていた気がします。2年目に入ってからは棟梁のサポートを受けながら木材の手刻み、墨付けをはじめました。その頃から作業内容が自分の中で理解できるようになりましたね。

やり方も人それぞれで、覚えることがいっぱいある。サン工房の仕事は奥深いけれど、できた時の達成感は何とも言えません。それとやっぱり木が好き！
現場の仕事も楽しいけれど、材料の見極め、刻みや墨付けなど木材の加工も楽しいです。

サン工房にはベテラン大工が２名、20代の若手社員大工が2名在籍しています。
他社で大工になった友だちのほとんどは辞めてしまったのですが、話を聞くと会社がスピードとコストを重視して現場で既成品を組立てるのが仕事で、面白くなかったそうです。
サン工房の大工仕事は1棟1棟の仕様が違います。そのため設計担当とも念入りに打ち合わせをしながら、造っていきます。妥協を許さない現場だから社内のチェックも厳しいけれど、その分のやりがいもあります。