リフォーム記録
大規模リフォームの軌跡3 【ご自宅訪問 後編】
2021年1月
初めてのご訪問は、何年たっても緊張をするものです。
吠えまくっているワンちゃんの声に少し緊張をしながらインターホンを押します。
泣き叫ぶ声は一層大きなものに変わりました。昔からワンちゃんや猫ちゃんに嫌われることが少ないため、私の動物好きが伝わるのかというのも楽しみでした。
玄関のロックが外され、ドアを開き、奥様とワンちゃんにに出迎えられます。玄関から一歩踏み出しました。お礼のご挨拶をし、靴を脱ぎます。ワンちゃんのゲートを開けてリビングを通り、ダイニングテーブルへ招かれました。ウォールナットの4人掛けサイズの素敵なテーブルです。ご主人様とご挨拶をします。挨拶をし、まあどうぞと促されてから、椅子に腰かけました。
まずは、私ども会社の近況などのお話から、ご主人は私どものブログをよく御覧なっていただいてるとのことでした。毎週交代で投稿しているブログは、正直ネタ探しに悩むときもありますので、その話題になると少々恥ずかしくも感じます。
今回の計画建物は、今のお住まいとは別の場所にあり、お父様とお母様がお住まいになられていた築27年経過のリフォームと伺っておりました。建築した当時には、全国紙の建築雑誌にも掲載されたほどの立派な邸宅でした。
まずはざっくりとしたご計画について、現在の構想をお伺いいたします。なんという事でしょう、内容は改修工事としては、フルコースの超重量級ボリュームのリフォーム&リノベーションの内容。
1.耐震性の向上
2.断熱性能の向上
3.一部減築し、一部増築しつつ、一部既存間取りの変更
4.外部メンテナンス
5.段差解消
6.住宅設備、内部のリフォーム
ウキウキわくわくをしている場合ではありません。瞬きの回数が増えます。冬というのに、服の中の汗が尋常ではありません。メモの準備をします。具体的にお考えになっている事、現在のご不満点に対しての変更のご希望箇所、新しくどのようにされたいかのイメージなど、漏れの無いように想いをお聞き取りをしながら、走り書きをしていきました。
リフォームをしているといつも思うことがあります。家もヒトの身体と同じです。健康を維持するためには、家も身体もお手入れが必要です。おざなりにしてしまったりすると、だんだんと傷んできたりもします。それでも、技術が進み、薬を飲んだり、手術をすればよくなります。家もきちんと施術をしてあげれば、見た目だけでなく、性能もよくなるのです。27年前の当時の建築と現在の技術では、改良されてきているところもありますが、当時だからこその良いところもあることでしょう。その当時携わった設計の想いや作り手の想いを感じるため、次回は現地にて、具体的に、打ち合わせをしたいと思います。
黄鶯睍睆の家
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