リフォーム記録

大規模リフォーム・フルリノベ 00【着手前お祓い】

今回より夏目に引き続き、現場ブログの新規連載開始となります。

『大規模リフォームの軌跡』現場施工編です。

 

築年数、約35年目を迎えるお住まいのリフォーム・リノベーション工事です。

お客様と幾度も打合せを重ね、決定した内容をもとにいよいよ工事が始まろうとしています。

ここで生活してきた色々な思い出や、様々な記憶もひとしおです。

住まいへの感謝の意を込め、また工事の安全と事故やケガがないよう、無事竣工を祈願して改装の清祓い(きよはらい)を執り行う運びとなりました。

祭壇を前にご祈祷が始まります。

お祓いの棒を持った神主と一緒に各所をまわってお祓いしていきます。

 

ちなみにこのお祓いの棒ですが、正式には”大幣(おおぬさ)”と呼ばれるそうです。

 

”榊(さかき)”の枝や木の先に、”紙垂(しで)”と呼ばれるものをつけたもの・・とのこと。

お恥ずかしながら約半世紀以上生きてきて、大幣という言葉を初めて知りました 汗

 

式進行にのっとりお祓いが整いましたら、それぞれが、”柏手(かしわで)”を打ち、神前に”玉串(たまぐし)”を捧げます。

 

この柏手(かしわで)ですが、機会がありましたら神主さんの指先をよく観察してみてください。

私も神職ではないので確かな知識ではございませんが、その点はご容赦を。

”二礼二拍手一礼(にれいにはくしゅいちれい)”の際、少しだけ指をずらしていると思います。

これは、指の節と節が合わさらないようにしているのですね。

つまり”節合わせ≠不幸せにならないように”という願いを込めてとのことだそうです。

私もこれを知ってからは、生意気にもそのようにしています 笑

 

式の締めくくりには、”直会(なおらい)”といって、神前にお供えしたお”神酒(おみき)”を参列者でいただきます。

とは言っても、口をつける程度になりますけどね。

この子もとても興味がありそう!

可愛らしい何気ない仕草に皆やられました!瞬殺で笑顔になります!

とても幸せな気持ちにしてくれましたね 笑

 

無事竣工を祈願して、着手前には敷地の四隅にお札を立てるようになります。

”四方祓い(しほうはらい)”と同じような意味があります。

この封筒の中に4枚のお札が入っていますので、中のお札はこちらで預かり、封筒は記念としてお客様にお渡ししています。

 

いよいよ工事着手です。

清祓いをしてくれたことで、気持ち的にとても安心出来ました。

でも神様頼みだけにならないよう、

事故なく、ケガなく、安全には十分配慮して進めていきます。

でもそれだけではダメですよね。

結果としてお客様に喜んでいただけるような素敵なお住まいを造り上げたいと思います。

 

次回より解体がスタートします。

長丁場(ながちょうば)になりますが、時間の許す限り是非お付き合いください。

 

大規模リフォーム・フルリノベ 00【着手前お祓い】

現場監理 金原