リフォーム記録
戸建リノベ・店舗増築 10【内部工事着手】
築35年の戸建住宅の増築リノベーション。
無垢の木・自然素材を使用したプライベートヘアサロンの計画です。
前回は増築部分の建て方を行いました。
建物の骨格ができ、今回から内部工事に移っていきます。
増築前は外壁だったこの壁。
まずこちらを撤去していきます。
壁を外しただけでだいぶ広く感じるようになりました。
奥の壁までが店舗のスペース、面積は約15帖です。
こちらが同じアングルの完成イメージ。
(天井の形状はちょっと違います。)
手前がカットスペース、奥がシャンプースペース、その向こう側がトイレやバックルームになります。
こちらは増築部分。
太陽光が入り日中はとても明るい場所です。
ここはレジと待合スペースになります。
写真からはまだまだイメージしにくいですね。
1枚目写真の反対からのアングルです。
窓際が明るく、対比で手前側は暗くなります。
ここにはシャンプー台を据え置きますが、暗いことで照明計画に工夫ができ、良い雰囲気をつくれると考えています。
窓際のレジと待合のイメージ。
施術後にここで少しおしゃべりして欲しいという意向で、造作ソファを設けました。
人が楽しそうに話している光景が外から見えるのも、親しみのある印象を与えるのではないかと思います。
さて工事の方はというと、床下地をつくるため、不要な基礎コンクリートを撤去します。
コンクリートを壊し、表面を整えることを専門的に「斫り(はつり)工事」といいます。
建物の解体や間取り変更のリノベーションにはよく用いられます。
土間が平らになりましたので、ここから床下地を組んでいきます。
外はというと、屋根葺き工事を進めています。
ガルバリウム鋼板のタテ葺き。
「優しい色を」という建て主の意向で薄グレーを選びました。
こちらは先ほどの写真の右奥、住宅のポーチ屋根です。
色は住宅外壁に合わせて白にしました。
屋根が抜けているところにはガラスをはめ込みます。
1枚の板金を折ったり曲げたりして雨が入らないように施工する、これらも全て手作業です。
壁に囲われ、屋根ができ、外観にも安心感がでてきました。
窓と入口ももう分かりますね。
少しずつですが着実に、建物がつくられていきます。
続く。
設計:増田