リフォーム記録

大規模リフォームの軌跡5【詳細お打合せ】

ご希望内容の打ち合わせを重ね、現地下見もさせていただき、図面もありましたので、おおよそのことが頭に入ってきました。

次は、プランや仕様等の打ち合わせに進んでいきます。

保管されていた、当時の図面を参考に、新たにどのようにリフォーム工事を行っていくの設計図書を作成していきます。その為、細部にわたり、決めていくことは新築同様となります。ただ、新築のように0から設計する自由度はないかもしれませんが、既存部分を基に可能な範囲で変更していくのも、現在を知っているが故にとても楽しいものです。

クライアント様のご希望に仕様内容に関して打ち合わせを重ねていきます。

例えば、床材に関して言えば、カットサンプルを取り寄せ床に並べてみて、お好みの色合いや、硬さ、特徴などをお話ししながら、一つ一つ決めていきます。

住宅設備のショールームへ一緒に足を運んで、商品説明をお聞きしながら,オリジナルのお気に入りのキッチンをカスタムしていく過程など、奥様にとっては、とても重要で楽しいところだと思います。そのような作業を重ねていきながら、だんだんと全体のイメージが整っていきます。

それを図面化していきますが、既存との取り合いがありますので、寸法には細心の注意が必要になってきます。

キッチンの換気扇のダクトルートが確保できる高さになっているかというのは要注意項目です。キッチンカウンターの高さは奥様の作業しやすい高さを優先し決め、換気扇高さを確認しフードを選定し、そしてダクトが天井と干渉しないか、または隠ぺいしてうまく外部に抜けるかを推察します。既存では外壁面に設置したカップボードの幕板の高さが大きかった為、そこではダクトを抜いているのだと推察できました。

このように、解体してみないと解らないトラップ的なところを事前に推察いく作業がリフォームの醍醐味といえば大袈裟ですが、要注意個所はいくつもあるので注意していかないといけません。この作業は、建築に携わる側で気づいてこその仕事となりますから、ある程度の経験値が必要になってきます。

次回は、造作家具編

 

黄鶯睍睆の家

カスタマーサポート  夏目通宗