リフォーム記録

大規模リフォームの軌跡7 【詳細打合せ 造作家具 編】

2021年 弥生

大規模リフォームとなりますと、ほとんど新築のお打ち合わせと同じボリュームで、お打ち合わせは続きます。2、3週間に一度のペースで、数か月もお打ち合わせを進めさせていただきますので、クライアント様にとりましても家づくりは、大変な作業なのではないかと思います。

仕様以外にお打ち合わせをする内容には、造作家具もあります。既製品を購入して配置をする場合もありますが、家具の種類によっては、家の寸法にピタッと合わせたり、色味を揃えたりして、その方が感じが良い場合もあります。または、既製品にはないものを造るといった、醍醐味も造作家具にはあると思います。

家具はイスやテーブル以外にも収納の為の家具があります。ご家庭によって、収納するモノの種類やその量に違いがあります。そんなお打ち合わせも楽しいものです。

その場合は、クライアント様の協力も必要です。あらかじめ、収納したいものの寸法を調べていただいたり、置き場所をグループ分けしていただき、その量をお伝えいただけますと、モノの帰る場所がしっかりと決まっていきます。

収納で一番大きな問題は、『捨てられないもの』の量がお一人お一人によって異なることです。収納アドバイザーの勉強をした際に、思い出のモノがその一例でした。どうしても捨てられないモノは取っておいても、いずれ使うだろうと思い、ついつい捨てられず、とっておいたモノで2、3年使わないモノは要らないモノの一例です。家づくりや、お引っ越しの際には、思い切って整理し、捨てる勇気は必要のようです。確かに、使わないモノの為に床面積を確保するのはナンセンスですね。

造作家具はいろいろな種類がありました。

その中の一つに、コロナ禍でありましたので、帰宅してすぐに手が洗えるよう、玄関ホールに手洗を設けることになりました。これにスリッパラックを合わせて造ることになりました。

 

玄関には、下駄箱を置かずすっきりとさせ、扉で仕切ってシューズクロークを隣接します。シューズクロークには、靴だけでなく、コート掛け、傘掛け、口金式のポスト口を扉で隠すように家具で一体で造ります。

 

新しい試みが多くありました。

 

その他には、

ご主人の書斎カウンターを収納も一体で造り、吊戸棚には神棚がおける寸法で扉の無い開口部分を考えました。

リビングには、壁から壁で収まるような寸法でTVボードを設計しました、あらかじめお伺いしたところ、60インチのTVが壁掛けで設置できるようにします。

 

奥様の寝室にも書斎カウンターを引き出しを付けられたいとの事です。カウンターの上部は棚付きにして手元照明を入れます。右横の細い隙間には、本などが収納できる可動棚で設計しました。

キッチンの背面収納は、キッチンのダクトスペースが影響しますので、こちらも造作で吊り戸棚を考えました。

 

このように、イメージスケッチを描いて打ち合わせをしては、赤ペン修正を入れて、何度も打ち合わせを重ねていくのです。

 

 

 

カスタマー・サポート

夏目通宗