リフォーム記録
大規模リフォームの軌跡9 【現場再調査 内部編】
前回に引き続き、【工事前の現場再調査の内部編】となります。
これだけの改修規模のボリュームになりますと、外部のチェックから各部屋ごとの内部の確認作業で、約3時間ほどかかりました。
リフォーム会社は数多くあり、各社の進め方には、様々な方法があるかと思います。中には問題点は後回しで、スピード優先し、ざっくりとした見積で提出されているところも中にはあるでしょう。見込みが甘く問題が発生した場合、その都度検討しているようですと、クライアントさんも現場の職人さんも困ってしまいますので、リスクや問題点を慎重に思慮深く予測していく事はとても重要な事なのです。
現況図面
リフォーム後の図面。注意すべき項目を拾い出し記載していきます。
新築当時の図面(現況図面)と、改修後の図面を照らし合わせながら改修箇所に影響する、床、壁、天井の仕上げ、天井の高さの確認を慎重に行っていきます。特に天井の高さは、照明器具や、その配線、エアコン設置場所、そしてダクトルートなどに影響があるためここはとても重要です。
リビングのチェック
リビング壁面とエアコン設置位置のチェック
ダイニングのチェック
ダイニング造作家具で造る書斎コーナーとそこに絡む新たな引き戸位置のチェック
LD 天井のチェック
ダイニング天井照明の検討(ご提案箇所)
キッチンのダクトルートに絡む造作家具のチェック
造作家具部分のチェック
このように工事着手前の危険予知ともいうべき抑えどころはしっかりと現地調査をしておくことが必要なのです。
それでも、どうしても解体してみないとわからないのが、壁や天井の中の目視確認ができない部分ですね。その場合も、ある程度状況判断による対応力が必要ですが、その前段階において、周辺状況から、当時の施工の場合はこういったケースが多かったなど、長年の経験における感覚で傾向を読み取り、こういう場合はこうしようといった、気持ちの上で推測をしておく事もリフォームの場合は、重要になってきます。
そここそがリフォームの難しさでもあり、また醍醐味といったところなのでしょうね。
カスタマー・サポート
夏目 通宗