リフォーム記録
お仏壇を造った
1年程前に、オーナー様からお電話をいただきました。
「お仏壇ってつくれますか?」
ちょうど、昨年造り付けのお仏壇を造りましたので、
もう少し詳しく、お話をお伺いいたしました。
最近のお仏壇をいろいろ見てみましたが、
お仏壇専門店や、ネットで調べても
桧や、ウォールナットやタモの樹種使用し、
家具調でコンパクトにはなってきていますが、
それでも、両開き扉でお仏壇の形が小さくなっただけで、
いかにもという感じがどうもお気に召さないとの事でした。
折角、サン工房の家で建てたので、室内空間に似合う感じで造れませんか?
ということです。
確かに、それもそうだなあと感じました。
ありがたいお言葉です。
面白そうですね、是非、造りましょう。二つ返事でした。
置き家具タイプのお仏壇は初めてでしたので、
お打ち合わせには、心躍りました。
まずは、ご要望などをお聞きします。
お飾りする三具足などの仏具は、
オーナー様の方であらかじめイメージを決められていましたので、
そのサイズ感を確認しました。
そして造られるお仏壇を置く場所もどこに置かれるのが空間的に合うかと話し合い、
西側のカウンター上で、サッシの下枠に合わせましょうということになりました。
そして、形です。
売られているお仏壇のは縦の方が長いものが多いのですが、
今回は、縦よりも横の方が長くなります。そうすると開き扉はないですね。
では、扉をどう開きましょう?
上か下ですよね。
というところで1度目のお打ち合わせを終えました。
検討された結果、扉は上開きにし、
収納されるようにされたいという事で方向が定まってきました。
樹種を検討します。
ご自宅の、床や、カウンターには広葉樹のナチュラル系を使っています。
ダイニングテーブルと、チェアの足の部分には、
ウォールナットが使用されており、
調和が落ち着いた空間の雰囲気になっています。
初めは、タモ材かな?
と思っていましたが、箱部分をタモ材、扉部分はウォールナット
のコンビネーションで決まりました。
扉部分は重要です。一番目立ちますからね。
折角ですので、蓋、という感じにはしたくありませんので、
格子にして、少しお線香の煙が閉じ込められないようにして、
更に、ここもすだれの様な感じでコンビネーションにしましょうと。
やはり、お打ち合わせは楽しいですね。
オーナー様の意見をお聞きして、「なるほど、なるほど」
こちらもご提案をしてみて
「それ、いいですね」と、お互いにいろいろな意見を出し合って
一つのものも作り上げていくという過程が一番面白いですね。
それから、スケッチを図面化していき内容確認をしていただきます。
金額もご納得頂けましたので、いよいよ製作に入りました。
約1か月程時間をいただきました。
ご相談から約1年かけて完成いたしました。
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リフォーム・リノベーション事業部
カスタマーサポート
夏目通宗