リフォーム記録

大規模リフォーム・フルリノベ 01【解体編 vol.01】

『大規模リフォームの軌跡』現場施工編です。

築年数、約35年目を迎えるお住まいのリフォーム・リノベーション工事です。

 

着手前の清祓いも済み、いよいよ工事スタートです。

今回の工事計画の概要です。

この建物を一部”減築”した上で必要に応じた”増築”を行う・・

それに伴う屋根下地のやり替えと葺き替え・・

フルスケルトンにして現代の住まいに引けをとらない断熱性能を有した建物への性能改修・・

地震に備えた耐震補強+αの補強工事を行い、より安心して住める住まいへの耐震改修・・

併せて内装リフォームと設備機器の入れ替えも行いより快適な住まいへ・・

このような概要の、『大規模リフォーム、フルリノベーション』の工事計画となります。

 

お客様と幾度も打合せを重ね、決定した内容をもとにいよいよ工事が始まります。

解体工事からがメイン作業となりますが、先ずは各設備関係の切り回しからです。

電気、給排水、ガスといったライフライン関係の一時切断です。

切り回しなのでただ切断するだけでなく、切断をしながら必要な経路は生かすといった工事です。

 

中にはコンクリートも斫(はつ)らなければ管を切断できない場合だってあります。

 

いよいよ解体工事のスタートです!

今回は和室から始めて玄関まわりを中心に着手していきます。

その中でもどこから手を付けていくかを決めてから取り掛かりますが、やはりどうしても最初の内は手探り状態になります。

 

順に玄関の解体にも着手していきます。

最初こそ躊躇はするものの、ひとたび作業がスタートすればどこ吹く風。

あれよあれよという間に、天井が露わになっていきます。

 

そうこうしている内に、和室側もスムースに解体が進んでいます。

 

玄関と和室が同時進行で進んでいるので、壁と天井部分がだいぶ露わになってきました。

 

解体工事といいますとどのような光景が想像されますか?

『バサーっと天井を落とす?』

『一気に壁が倒れる?』

これは某TV番組の影響が多いかもしれませんね。

でも実際はそんなことしたらダメですよ。

ただ単につぶすのが解体工事ではありません。

解体⇒分別⇒集荷⇒搬出⇒積込み⇒運搬⇒処理場へ

この一連の作業を通して解体工事ということになります。

昨今、資源のリサイクルや産業廃棄物処理、また時折ニュースなどでも耳にするアスベスト含有建材など・・

時代と共にその規制は厳しくなっています。

当然、処理にあたってはマニフェストなどの書類関係も必須となります。

それにしっかりと仕分けられていないと、処理場の方からも受け入れ拒否となりかねません。

要は『グシャっとひとまとめに捨てられない』ということですね。

家庭用のゴミも、建築系廃材も、関わる人の仕分けのモラルとルールが大切です。

 

解体により発生した廃材はいきなり搬出するのではなく、一時的に保管して分別しながら積込みができるようにしなければなりません。

壁のブルーのスプレーが生々しいですが、これも作業を間違えない為の方法。

何気ない作業風景に見えますが、実は解体に関わる職方さん達は一定のルールに沿って丁寧に仕分けしてくれています。

それに解体していく順番もしっかりと考えなければなりません。

やみくもに解体していってしまっては保管場所がなくなってしまいますからね。

作業、仕分け、種類、保管、積込みなど、一連の流れを考えた工事進行が問われます。

次回も、引き続き解体作業の様子をお伝えしたいと思います。

しばし茶色っぽい画像の連続になりますがご勘弁を。

解体は始まったばかり。これからまだまだ続きます。

 

大規模リフォーム・フルリノベ 01【解体編 vol.1】

現場監理 金原