リフォーム記録

【床のリフォーム】無垢フローリング 02:玄関ホール編

築30年の木造戸建て住宅のリフォーム工事。

床の仕上を変える部分「部分リノベーション」です。

前回は個室でしたが、今回は玄関ホールの施工例をご紹介します。

前回同様、既存の床の上に杉の無垢フローリングを施工します。

玄関は土間との段差がありますので、まずはその部分から施工していきます。

専門的には「上がり框(かまち)」といいますが、木材の断面をL型に加工しています。

これを既存の框に被せるようなかたちで取り付けます。

難しい加工でしたが、大工職がぴたっと納めてくれました。

接着剤とビスを併用し、固定していきます。

そして框を起点にフローリングを張っていきます。

この順序が大切で、施工精度と大きく関わっています。

建具枠周辺は細かな加工が必要になります。

新築工事と比べて時間がかかり、技術も必要ですが、このような仕事を任せられる大工は貴重です。

仕上に框にワックスを塗装します。

植物由来のオイルでが木に浸透し、表面が滑らかになりツヤもでます。

玄関から廊下まで張り終えました。

床の高さが変わることで収納や部屋の扉に加工が必要になりますが、寸法を詰める作業でしたら比較的既存のものを利用できます。

こちらのお宅は建具は全て利用することができました。

今回はここまで、次回はLDKの施工例をご紹介します。

設計:増田