リフォーム記録

大規模リフォーム・フルリノベ 03【現場検証 vol.01】

築年数、約35年目を迎えるお住まいの大規模リフォーム・リノベーション工事です。

 

今回の大規模リフォームでは、主な構造部分の改修や耐震改修も控えておりますので、こちらの作業にスムースに移行できるようにも段取りを進めていきたいところ。

したがって、解体作業は一時小休止。

画像から伝わる静けさが意外と心地よいです。

キッチン回りも取り外され、これだけでもより広さを感じられるようにもなっています。

 

計画段階では当時の図面も参考にしながらある程度の予測・推測・経験則などに基づいて補強方法の検討を行いますが、それが正解だとは限りません。

あくまでも想定に基づいた計画です。

解体が進んでいく過程で既存の構造部分がよりよく見えるようになってきますので、この段階で先ずは現況確認することが大切です。

ちなみ上の写真をみてどのように感じられますか。

・・・

↓ ↓ ↓これに少し書き加えてみたものがこちら。

こういった現実も改修工事の現場には”あるある”の一つです。

この現実がわかった以上そのままにするわけにはいきませんね。

技能大工である長谷川氏とも現況と照らし合わせしながら、より確実な補強ができるよう検証していきます。

また、これらを検証した内容を図式化するべく、カスタマーサポートと設計サポートもこれに加わります。

建築とは一人の力だけでは成し得ることは不可能です。

それぞれの適性や得意分野を尊重し合い、協力をもって確かなものをお客様に提供する。

とかく改修工事においてはその協力と必要性が強く要求されるものです。

しかしこの段階では本当に詳細なところまでは確定できかねます。

先ずは現況を把握し、それに伴う補強方法の大枠を捉えるところからです。

 

↓ ↓ ↓ そしてこれが現地で確認した内容を、初期想定の図面に書き加えたもの。

単純な部分的補強であれば、ここまでの図面は必要ないかもしれません。

ただし、今回の改修は各所の耐震の補強も行いながら、屋根の掛け替えも行う計画です。

それに減築と増築の計画もあります。

そこに加えて二階の荷重も支え直さなければならない事実が発覚しました。

そうそう簡単にはいきませんよ。

当たり前ですが、より慎重さが問われるってものです。

 

慎重さが求められるのは屋内に限ってではありません。

前面道路から駐車スペース。さらにはその駐車スペースから家の中に入る経路など。

バリアフリースロープの角度や屋内床の高さに至るまで、ストレスのないアプローチ計画が絡んできます。

こちらもレベル測定器を用いて慎重に各所の高さを拾っていきます。

拾う?・・

おそらくこれも建築独特の言い回しなのかな。計測するということですね。

この高さを明確にすることも特に改修工事においては絶対的不可欠要素です。

今できることはこの辺りまで。

おかげさまで必要となる材料の大まかな見通しができるようになりました。

ここからさらに詳細な補強方法の検討をしていくようになります。

言い換えれば検討できるようになったという方が正解かもしれません。

この時間を空けていただいた解体業者にも感謝です。

これで引き続き解体作業を続けていくことができます。

 

大規模リフォーム・フルリノベ 03【現場検証 vol.01】

現場監理 金原