リフォーム記録

戸建リノベ・店舗増築 04【家具のデザイン】

築35年の戸建住宅の増築リノベーション。

無垢の木・自然素材を使用したプライベートヘアサロンの計画です。

前回は内装のデザインや素材を計画しました。

スケッチにも描かれていましたが、「せっかくなら好きなものに囲まれましょう」ということで家具もオーダーメイドすることにしました。

今回は家具設計のお話です。

デザインしたのはレジカウンター、待合のソファ、シャンプー台周辺の収納家具、トイレの手洗い周り。

内装イメージは固まってきましたので、全体に調和しながらも機能性に優れたものを、という視点で計画を進めました。

家具スケッチ

こちらはレジ周辺の製作家具。

カウンターとソファを一体で計画しました。

立って作業するところ、座って作業するところ、飾るところ、仕舞うところをそれぞれ必要分設けています。

お客様から見えるところは扉付き、見えにくいところはオープンな収納としました。

天板のモルタル風左官仕上、ソファの座面クッションの色や素材で特徴を出すイメージです。

窓際に「溜まり」ができ、心地よい場所になる予定です。

家具スケッチ

こちらはシャンプー台周辺。

タオルやフェイスガーゼ、シャンプー類、タオルウォーマーなど、必要なものが結構あります。

使用したタオルを入れておく場所も必要です。

オープンな収納にすると乱雑になりそうでしたので、基本的にはほぼ見えない計画としています。

また照明計画も大切。

洗われているお客様が眩しさを感じにくいよう、間接光をメインにしています。

しかし美容師側はカラーの確認もするようで、その矛盾が課題でした。

上手くいくかどうか、施工しながら確認します。

家具スケッチ

トイレは最小限の広さですが、清潔感のある手洗いを意識しています。

便器と手洗器は白、その他は木やグレーの素材を用い、カットやシャンプーの空間とは少し違う雰囲気にしています。

間取りの都合上、窓が無い部屋になった為、明るさの調整を工夫しています。

そうして家具製作業者に相談するとこのように素材サンプルを用意してくれたり、

左官職人はオリジナルのカウンターをつくってくれたりと、

さまざまな人の知恵や技術によって一点物の家具が製作されます。

この過程を楽しめること、製作ストーリーがあることが、やがて愛着になっていくのだと思います。

どんな家具になるのか、とても楽しみです。

 

続く。

設計:増田