リフォーム記録

大規模リフォーム・フルリノベ 10【解体編 vol.07 解体完了】

築年数、約35年目を迎えるお住まいの大規模リフォーム・リノベーション工事です。

 

前回では建物減築における解体作業が完了しいよいよ大詰めとなりました。

残すは内部のコンクリート土間。

残す部分と撤去する部分が混在しているので明確にすべくコンクリート土間に墨出しを施します。

色々考えながらやってはいますが墨の位置を間違ってしまうこともあります。

そのようなところは後の間違いを防ぐようにグラインダーで削って墨を消したりします。

しかし相手がコンクリートですからそのまま削ってしまっては粉塵が半端なく飛散します。

クリーンな作業環境を保つように集塵機に接続して削りを行います。

幾分かの粉塵は飛散しますがほぼ現場を汚すことなく作業できるメリットは大きいです。

これで残す部分と、撤去する部分が明確になりました。

いざ、斫り(はつり)作業開始です。

屋内での作業環境なので容赦ない斫り音が家中に反響しています。

また音だけではなく足裏から振動も伝わりますので、体感的感じ方は倍増です。

墨出しに位置に合わせてコンクリートカッターが入れられ順調に作業が進みます。

建築に限らず明確な指示は安心して作業を行えるというのは他も共通でしょうね。

表面の土間コンクリート部分がかなり撤去されました。

さらにその下部分の、断熱材や砕石及び土部分の撤去作業にとりかかっていきます。

人力がメインとなる作業ゆえ本当に大変な作業となります。

解体業者の職方の皆さんには心から感謝しかありません。

 

斫り作業を進めていくと土間の内部から既存の配管が露呈してきました。

この瞬間は本気で焦ります(汗)マジで冷や汗が噴き出しますよ。

特に給水管やガス管だと尚更です。

解体着手前には切り回しを行っているので極端な心配はないかもしれませんが、もしかしたら見つけられていない配管だって当然ありますので、慎重に進めることが第一優先であることは間違いないですね。

もはやここまで色々な配管が出てくると段々感覚が麻痺してきます。

よくぞここまで配管を破損させずに進めてくれたと、とても感謝しています。

新築当時は土間の中に配管を埋設する方法が常ではありましたが、昨今では維持管理等級の観点からも大部分における配管の埋設は推奨されていません。

昔は普通でも、今は普通ではない。

時代と共に施工方法も改良と変化を繰り返していきますので柔軟が思考が必要です。

ここで解体作業が進む中で問題が発覚しました。

↓ ↓ ↓この画像です

本来柱の下には基礎がなければいけませんがその基礎が見当たりません。

確かにコンクリートは存在していますが、それは構造体ではなくOMソーラーの蓄熱土間コンクリートゆえ基礎とはいえません。

今回の大規模リフォーム・フルリノベに際し発覚したのが不幸中の幸い。

耐震改修工事として、しっかりと耐力壁からの軸力が地面に伝わるようにリノベーションしていきますのでお客様にも安心を提供できます。

内部の土間コンクリートをはじめ、その下の断熱材や砕石、はたまた床下空間を作る為の土の搬出も完了となりました。

今まではOMソーラーの蓄熱土間の極狭小空間だった為、床下のメンテナンスができない状態でした。

床下空間ができることでメンテナンスが可能となりますので、今後の維持管理の観点からしてもより健全な建物に生まれ変わることができそうです。

 

これにて解体工事が全行程完了となります。

解体業者の職方の皆様大変お疲れ様でした。

おかげさまでここから先の復旧工事≠リノベーション工事に取り掛かることができます。

本当にありがとうございました。

次回からはいよいよ基礎工事に取り掛かっていきますよ。

 

大規模リフォーム・フルリノベ 10【解体編 vol.07 解体完了】

現場監理 金原