リフォーム記録
戸建リノベ・店舗増築 11【設備工事・下地工事】
築35年の戸建住宅の増築リノベーション。
無垢の木・自然素材を使用したプライベートヘアサロンの計画です。
前回は店舗部分の内部解体工事を行いました。
今回は下地工事。「隠蔽部分」といって最終的に見えなくなる床下や壁の内側の工事です。
こちらは床の下地工事状況。
約90センチのマス目状に木材を組み、その上に合板を敷いて店舗床を形成します。
床下に水道管を通すため、木材を少し浮かせています。
排水管を避けるように施工するため、作業も単純ではありません。
ガス管、水道管(湯・水)、断熱材など、いろいろなものが干渉します。
当然ですが、全てが水平になるよう各所調整しています。
床合板を敷きこむと、なんだか部屋ができたように見えます。
壁の下地も一部つくりはじめています。
壁下地も等間隔で木材を組んで形成しています。
写真手前側はシャンプースペース。
垂れ壁によって天井に変化をつくり、カットスペースと明るさの異なる空間にします。
店舗入口部分。
土足で入店するため段差は無くしたいのですが、雨水が入り込まないよう最小限の段差をつくります。
合板が濡れないよう、これから防水措置をします。
こちらはエアコン。
「天カセ」という、天井に埋め込むタイプのものを選びました。
本体と配管を天井裏に取り回すため、この段階で取り付けます。
白いものがエアコンの配管です。
運転中は水を排出するため、逆流しないよう勾配をとります。
エアコン本体はシャンプースペースの天井、人に直接風が当たらない位置にしています。
風を2方向に放出するタイプのため、部屋の中央でも温度ムラは小さいです。
その他、照明やコンセント等の電線を天井の裏、壁の中に取り回します。
上の写真右上のように梁を跨ぐところもあり、配線スペースをつくるため壁下地の厚さも場所によって変えます。
ポーチ軒裏の下地を組み始めました。
ここは平らに天井をつくります。
前回のブログで施工していた屋根の板金が完成しました。
上から見ると増築部分は長方形の屋根をしています。
ここを寄棟屋根で施工しているため、それぞれの屋根の勾配が異なります。
詳細説明は省きますが、この施工がなかなか難しいのです。
(”振れ隅木”で検索すると解説が出ます。)
既存建物の外壁を一部張り替えるため、足場を組みました。
お施主様には、この状態でしばらく暮らして頂くことになります。
外部と内部、いろんな業者が同時に作業を進めています。
順番を間違えないよう、そして職人の手を止めないように。
数手先の工事の準備を進めます。
続く。
設計:増田