リフォーム記録

浴室改修工事 01【リノベーション・現況確認】

築年数、約26年目を迎えるお住まいの浴室改修工事です。

改修計画にあたりましては、お客様も同じような造成の浴室を希望されておりましたが、後々のメンテナンスの面やお手入れの面なども考慮されて、システムバスへの改修工事ということに工事計画が決定されました。

何年か前には、浴室入口の足元付近の床が傷んできてしまい、白蟻被害にも悩まれた時期があったとお伺いしております。

この部分は、当座の対策として別の板で塞いでありましたが、取り外して内部を確認したところ、目視できる範囲だけでも劣化損傷が激しく、浴室からの水の浸入が十分に想定できる状態となっていました。

 

パッと見た感じでは、26年という歳月と比較しても浴室全体の状態はとても良好であり、木製の窓も損傷がなく、とても良好な状態を保っているのが目視確認できております。

 

しかし浴室内部の壁におきましては壁の一部分が局所的に孕んできているのが目視確認でもわかり、触感ではかなり凸状態になっているのが確認できました。

おそらくは内部の下地材が何かの影響で飛び出てしまっているか、またはタイル下地のモルタル材が剥がれてしまっているか、何かしらの損傷の影響が確認できましたが、ある一定の横ラインに沿って内側に飛び出ている現象が確認できましたので、おそらくは木下地材からの損傷であると推測ができるほどでした。

この時はその程度の推測でおりました。

これは後々わかることなのですが、

”まさか、ここまでとは!”・・と、

関係者全員が口を揃えて言うほど、誰もが目を疑う予想の範囲を超える状態になっているとは、その時は知る由もありませんでした。誰も想像が追いついていなかったです。

先ずは可能な限り現状を確認して、出来る限りの予測と推測を行い、その考査内容から仮説に基づいた改修計画を企て、実際の改修施工に臨んでいくようになります。

 

補修ではなく、修繕の領域。

リペアではなく、レストアの領域。

リフォーム工事の枠を超えてリノベーション工事に発展していく工事内容となります。

解体作業については改めて触れていきたいと思います。

 

現場監理 金原