リフォーム記録
浴室改修工事 02【リノベーション・養生編】
築年数、約26年目を迎えるお住まいの浴室改修工事です。
現況確認も完了しいよいよ工事に移るわけですが、その前に先ずは養生が大切です。
これは今までの経験値でわかったことですが、ある程度の日数を伴う規模の工事を行う場合は、とりあえずの養生は絶対にNGですね。
やりながらの養生は基本ダメです。
しっかりとした養生ができないし、綺麗な養生もできません。
したがいまして、工程の中には養生の日数を必ず1日は組み込むようにしています。
養生とは、キズをつけない、キズや汚れなどを最小限で防ぐ、埃の舞い上がりなどを限られたスペースに留める、等といった目的で行いますが、工事を行う側におきましても安心して作業に集中ができるといった大きなメリットがあります。
養生とはお客様の気持ちや建物の為でもあり、また自分達の為でもあるということをしっかりと認識したいものです。
でも、ついつい・・・ということも現実ありますが、これではいかんですね。
今回は搬入や搬出経路の土間や、廊下の床養生をはじめとして、壁周りにはマスカーを用いて埃の舞い上がりを少しでも防ぐようにしています。
当然お住まい中でありますから、マスカーを左右から重ねるようにして出入り可能なカーテン式にしました。
日常使用の洗濯機は養生材を用いてスッポリと包んじゃいました。取り外しはできるようにしてあります。
土間から床へ上がるところは1段高くなっているので、こういったところが特にキズがつきやすくなります。かといって、ガッチリとやり過ぎてしまっては毎日の戸の開け閉めができなくなってしまうので、それもあまりよろしくありません。
・しっかりとした養生ができること
・毎日の生活に支障がでないこと
この2点をクリアする為に、取り外しができる養生を製作することにしました。
現況を採寸してそれに見合う大きさになるよう、合板材と厚板の端材を利用してL型の養生型材を製作しています。こうすることで、出入りや解体材の搬出時におけるキズの付着の心配もなくなりますし、毎日の戸の開閉にも支障が出ません。
お客様に対しても、工事の作業におきましても、どちらにも有効に働きます。
他の出入りのところも同様ですね。
同じく、ガッチリとやり過ぎてしまっては日常生活にも逆に支障が出てしまいます。
このようなところも、取り外しが出来かつしっかりと養生目的が果たせるような型材を作成しています。
出入り口部分ですからね。多少の段差でもついつい足のつま先が当たってしまうことがあります。
内履きを履いていればまだしも、靴下や裸足の状態でつま先をぶつけた時の痛さといったら、たまったもんではありません。
これ絶対嫌ですよね。
ここは少し手を加えて、丸ノコで斜めに落としました。
こうすることで、取り外しができて戸の開閉ができ、しっかりと保護養生ができ、かつ足のつま先があたらない養生ができます。
ちなみにこの合板の裏面には、クッション性のある養生材を張ってさらに効果を高めています。
内外の境になる玄関のところは、簡易的にゴムマットを敷いて養生としています。
特に解体材の搬出時は、発生材をかかえて出入りをしますので各箇所の養生が大事です。
床面や壁面だけに関わらず、出入口部分もその対象であることに変わりはありません。
仕上げとして、ブルーシートを簡易的に敷いて解体前の養生とします。
このシートは汚れ防止が目的なので、朝敷いて、夕方にたたむといった簡易的な養生です。
これでようやく工事着手前の養生が整いました。
これから本格的に解体作業がスタートしていきます。
お客様とご近隣の方々にもご迷惑をおかけいたしますが、安全にケガや事故の無いよう進めていきます。
現場監理 金原