リフォーム記録

浴室改修工事 03【リノベーション・解体編前半】

築年数、約26年目を迎えるお住まいの浴室改修工事です。

工事前の養生も整い、いよいよ解体工事に着手です。

先ずは手がつけやすい壁のタイルから斫り作業にて解体を進めていきます。

 

極力粉塵が飛散しないよう、窓と入口を閉めて作業をしておりますので、もんもんとしてますね。

作業が進むにつれて段々と損傷個所が露わになってきました。

この時点の目視においても、かなりのヤバさを感じています。

洗い場正面側の損傷も、かなり激しい状態でした。

もともと耐力壁として張られていた構造用合板もボロボロ状態で、既に耐力壁の役割が果たされていない状態です。

洗い場側面側においても、下1mくらいのところはかなり黒ずんだ状況であり、劣化損傷がはっきりとわかります。

浴槽側においても、解体が進むにつれ段々と劣化具合が露わになってきています。

やはり、上の方は傷み具合が少なく、当時の構造用合板がしっかりと残っていました。

作業が進むにつれ、段々と劣化状況の正体が見えてきました。

かなり損傷が激しい状態です。

建物を支える柱や間柱、また耐力壁である筋交いや構造用合板がボロボロの状態であり、かなり危険な状態にあるといっても過言ではない状況です。

下の方には水が溜まっており、本日の作業はこれ以上は手が付けられない状態となりました。

先ずは搬出できる廃材を極力出すようにして、翌日以降に作業を持ち越すようにしました。

下部には昔の防湿コンクリートが打設されていた為、余計に水の浸透ができなかったと推測できます。

したがって、防湿土間コンクリートに穴をあけて少しでも水が浸透するようにし、翌日の工事に臨んでいくように工事内容を切り替えました。

併せて、溜まっている水を吸い取りながら土砂の搬出を行うようになります。

改修工事では”あるある”ですが、予測不能というと語弊がありますが、予想を超えた状態になっていることはよくあることです。

”予想はしていたけど、まさかここまでとは”ってやつですね。

確かにこの瞬間は衝撃と焦りがおこります。

だからこそ、そのような時はとにかく焦らずに、先ずは現状と向き合いしっかりと状態を把握して、次工程にスムーズにスイッチできるよう判断していくことが大事です。

当然、各職方の協力無くして良い仕事はできませんので、潤滑に事を進めるにはどうしたら良いかということもパートナーと話しながら方向性を決めていくこともとても大切なことです。

私、何だかたそがれてますね。

 

現場監理 金原