リフォーム記録
磐田市の平屋リノベ 02【構造補強編】
前回のブログ「リノベ計画」磐田市の平屋では計画概要についてお話しました。
今回は構造補強!!
間取りの変更にあたり、柱や梁の組み換えが必要になりました。
左が改修前、右が改修計画です。壁の位置が変わっていますね。
「既存柱撤去」の記載のある通り、柱を撤去し構造補強する計画としています。
解体前に屋根裏を確認した際の記録。
木の組み方を確認し、柱を抜いて補強が可能かどうか、事前に計画しています。
解体直後の記録。
中央と左の柱は撤去する計画になっています。
まず、新たに壁ができる通りに柱を立てます。
柱を支える土台となる木材も新たに取り付けています。
柱や梁は大工職が現地で採寸、加工しました。
水平や垂直が正確でない部分もあり、図面を読み込むだけでは上手くいかないのが改修工事の特徴です。
補強用の金物もさまざま。
組み方や用途に応じて使い分けます。金物を選ぶのもまた一苦労です。
天井裏に隠れてしまう部分も補強を施します。材料を上に運んでいるところ。
屋根からの荷重を撤去する柱以外に伝達させることが目的です。
棟木まわりに斜めに材料を組んでいきます。
「筋交い」というか「トラス」というか、これにより荷重を分散させます。
きれいに組みあがりました。
金物も取り付き、見た目にも強さを感じますね。
下からの見上げ。
木組みのことを私たちは「架構」と呼びますが、理に適った架構は見た目にも美しいです。
補強の補強で合板を施工しました。
「面」で負担することで力の一点集中を防ぎます。
これにて補強工事は完了、柱の撤去が可能となります。
「丈夫で長持ちする家づくり」私たちの考え方は改修でも変わりません。
次回は断熱施工計画です。
このくたくたの断熱材をどのように改善していくのか。
断熱改修から床板の施工まで、お届けしたいと思います!
設計:増田