リフォーム記録
【庭のリフォーム】フェンス設置工事
今回は庭のリフォーム、フェンスを設置した事例の紹介です。
まずは工事前の状況から。
完成してから9年目。
敷地の北側を撮影していますが、1階部分が見えなくなるほど樹木が育ちました。
北隣の畑との境は樹木を植えたのですが、手入れが難しく必要以上に伸びてしまいました。
今回はこれをフェンスに作り替える工事を実施しました。
まずは既存樹木の伐採。
枝を掃い、スコップで根こそぎ引き抜きます。
建物の北側で重機が入れるスペースが無いため、人力で作業します。
境界の柵板を崩さないよう、丁寧に、少しずつ土を落としながら撤去していきます。
土質が良いと根を広く張るため、取り除くのもなかなかの重労働です。
腕力だけでは難しかったので、道具を使いました。
単管で三脚を組み、チェーンブロックで引き抜きます。こちらも慎重に。
そうして少しずつ樹木を撤去しました。この作業だけでも2名で3日ほど。
周辺に影響もなくきれいに取り除けましたので、ここにフェンスを組立てていきます。
(株式会社三富HPより)
今回採用したのは木目調の樹脂製の材料です。
写真では木に見えますが、精工に作られたフェイク(擬木)です。
(株式会社三富HPより)
お施主様との打合せの中で「手入れが行き届かない」と聞いていましたので、
本物の木材でなく、手入れが不要な材料を選択しました。
手で触れたり、近くで見たりすることはありませんので「木目調」がちょうど良い場所でした。
ちなみに、南側の庭は広い芝生と天然木のフェンスがあるのですが、こちらはきれいに管理なさっていました。
柱を立て、板材を張り、作業は完了。
こちらも作業は数日。総日数は約1週間でした。
だいぶすっきりしました。家の雰囲気とも調和がとれていると思います。
広くはないのですが、だいぶ歩き易くなりました。
この家の北面には勝手口や縁側もありますので、暮らしやすくなったのではないかと思います。
最後は着手前の写真と同じ角度で。これだけ離れて見たら「木」に見えます。
樹木もフェンスも「長すぎ、高すぎ、多すぎ」と感じるようではダメ。
それぞれを引き立てる「バランス」が大事です。
設計:増田