リフォーム記録

磐田市の平屋リノベ 04【大工造作編】

前回は床の断熱施工について触れました。

今回は壁、天井の下地工事!

きれいな仕上をするためにも、下地の精度が重要になります。

以前のブログにも登場したこの図面。

改修計画ではキッチン周辺の間取りが大きく変わっています。

今回はここを中心に紹介していきます。

まずは天井から。

石膏ボードの下地として、格子状に木材を組みます。

木の天井は現状残し部分。節のない、きれいな無垢板です。

天井下地の上には断熱材を敷き込みます。

構造補強工事に伴い既存の断熱材は撤去しましたので、今回新たに施工しました。

そこまで済んだら大工と打合せ。

必要な部分は「施工図面」を作図し、細かな納まりや材料の加工寸法を確認します。

何事も計画が大事。作り手とのイメージ共有のために図面があります。

赤ペン、青ペン、黒ペン、蛍光ペン、、、話をしながら図面にメモを加えていきます。

話し合うことで良いアイデアが生まれることもありますので、打合せは欠かせません。

キッチンの天井は高さを抑え、板材で仕上げました。

ここが新たな空間のアクセントになります。

穴が開いている長方形の部分には照明器具が入ります。

部分解体した壁の下地復旧。

簡単そうに見えますが、水平と垂直を出すのが難しい!

しかし高い精度が求められます。

下地なのですが、こんな細かな加工をしなければならない部分もあります。

一か所ずつ形状や厚さを確認し、既存部分と段差やズレができないよう調整しています。

床と壁の取り合い部分は「巾木」を取り付けます。

コーナーがバシッときまって気持ち良いですね。

少しずつ、完成のイメージが見えてきました。

ある程度下地ができた時点で、キッチン業者が下見を行います。

このお宅は「スタディオン」というメーカーのオーダーキッチンです。

水道配管や電気配線、キッチン据付位置を確認します。

キッチンの裏側もスタディオンで家具を据え付けます。

部屋のかたちがだんだんと見えてきましたね。

このように、現場にはいろんな職人が出入りし、コミュニケーションをとります。

壁の仕上は漆喰、下地には石膏ボード(黄色のボード)を貼ります。

こちらも現場で寸法を測り、カットして留めつけていきます。

壁の一部は有孔ボードを貼りました。

小物をフックで吊るせるような場所になります。

クローゼットの壁を施工しています。

この部屋は床、壁、天井とも杉板。

杉板には調湿作用があり、カビの発生を防ぎます。そして、良い匂いがします。

板材から花粉は出ませんので、花粉症の方でも大丈夫です。

収納の板材やハンガーパイプの受け材を取り付けています。

狭い部分もきっちり丁寧に。

板材の角はアール(曲線)にしたりと、ちょっとした配慮をしています。

クローゼットはほぼ完成。良い感じです。

ハンガーパイプと照明器具、コンセントを残すだけになりました。

キッチン周りもほぼ完成。

出来てしまうとすっきりしているのですが、、、手がかかっています。

この後は仕上工事。完成まであとひと息です。

壁、天井、照明、コンセント、キッチン、塗装、建具等、様々な職人が作業します。

次回は仕上工事のあれこれをご紹介します!!

設計:増田